- 海外仮想通貨取引所の利益を出金したい
- 日本円として現金化するには?
上記のような疑問を持っている方もいるでしょう。
先に結論を述べると、海外仮想通貨取引所で得た利益を日本円で出金することは可能です。
しかし、日本円で現金化するには国内仮想通貨取引所に送金しなければいけなかったり、本人確認が必要だったりと、いくつかの注意点があります。
この記事では、海外仮想通貨取引所から出金する方法や出金できない場合の解決法について詳しく解説します!
なお、おすすめの海外仮想通貨取引所をまとめた総合ランキングは「海外仮想通貨取引所おすすめ比較ランキング」で紹介していますので気になる方は参考にしてください。
仮想通貨は海外取引所から出金できない?
一部のユーザーの間では「海外仮想通貨取引所から仮想通貨を出金できない」という噂が広がっています。
しかし、基本的には適切な手続きを踏めば、海外仮想通貨取引所から仮想通貨を出金できます。
ただし、取引所によっては本人確認や出金制限などの条件があるため、事前に出金手続きの手順を確認しておくことが大切です。

特に出金トラブルとして多いのは、操作ミスやネットワークの選択ミス、ウォレットアドレスの誤入力によるものです。
正しい知識を持って手続きを行えば、海外仮想通貨取引所から安全に出金できるので安心してください。
海外取引所の出金に関する基礎知識
海外仮想通貨取引所からの出金とは、取引所に保管している仮想通貨を別のウォレットや国内取引所に移すことを指します。
通常、仮想通貨の種類に応じたアドレスを指定すると出金できますが、ブロックチェーン上での承認処理も必要で、数分〜数十分かかることもあります。



特に出金先のネットワークと仮想通貨が一致していないと資金を失うリスクがあるので注意が必要です。
また、出金時には手数料が発生するため、事前に確認してから計画的に出金するようにしましょう。
- 海外取引所での出金方法の種類
- 出金可能な仮想通貨銘柄
- 出金手数料について
- 日本円での出金は非対応
ここでは、押さえておきたい基礎知識について解説します。
海外取引所での出金方法の種類
海外仮想通貨取引所での出金方法は主に2つあります。
1つは仮想通貨を国内取引所やウォレットに送金する方法で、もう1つは暗号資産デビットカードや外部サービスを通じて直接現金化する方法です。
しかし、後者はリスクや手数料が高く推奨されません。
信頼性の高い国内取引所を経由する形が最も安全なので、出金する際は国内取引所に送金すると良いでしょう。



また、利用する取引所によっては、二段階認証や本人確認が必要となる場合もあります。
事前にこうした準備を済ませておけば、スムーズに仮想通貨を出金できますよ。
出金可能な仮想通貨銘柄
出金できる仮想通貨の種類は取引所によって異なりますが、一般的にはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)などの主要通貨で出金できます。
また、ステーブルコイン(USDT、USDC)や、マイナーなアルトコインも出金可能な取引所も増えてきています。
出金する仮想通貨を選ぶ際には、手数料や承認スピードが大切になります。



ただし、出金に対応している通貨でも、ネットワークやメンテナンスの状況により一時的に出金不可になることもあります。
出金前には、対応通貨とネットワークの最新情報を必ず確認しましょう。
出金手数料について
海外仮想通貨取引所から仮想通貨を出金する際には、基本的に出金手数料が発生します。
この手数料は仮想通貨の種類やネットワークの混雑状況により異なります。



例えば、ビットコインは手数料が比較的高めで、ライトコインやリップルの方が低コストで出金可能です。
また、取引所によっては定額制や変動制の手数料体系が採用されており、取引量に応じて割引があるケースもあります。
出金前に手数料の詳細を確認し、できるだけコストを抑える工夫をしましょう。
日本円での出金は非対応
ほとんどの海外仮想通貨取引所は、日本円による出金には対応していません。
なぜなら、海外仮想通貨取引所が日本の銀行システムと直接連携していないからです。
そのため、海外仮想通貨取引所で得た仮想通貨を日本円に換金するには、まず仮想通貨を国内取引所に送金する必要があります。



このステップを踏まずに日本円に出金するのはリスクも伴いますし、非常に困難です。
また、日本円の出金をサポートするとうたう非公式なサービスは詐欺の可能性があるので、絶対に利用しないでください。
仮想通貨を海外取引所から出金する方法
続いて、安全に仮想通貨を海外取引所から出金する方法について紹介します。
- 国内取引所でアドレスを取得する
- 海外取引所から国内取引所アドレス宛に送金
- 国内取引所で自身の情報を提出する
- 国内取引所で出金したい仮想通貨の金額やアドレスを入力する
順番に見ていきましょう。
①国内取引所でアドレスを取得する
まず、国内取引所にアクセスし、海外仮想通貨取引所から出金したい仮想通貨を選びます。


ここでは例としてBTC(ビットコイン)を選択します。
選択した仮想通貨の入金ページに表示されるアドレスやQRコードを確認しましょう。


QRコードよりも、アドレスを直接コピーする方が確実です。
②海外取引所から国内取引所アドレス宛に送金
海外仮想通貨取引所にログインし、出金したい仮想通貨(ここではBTC)を選択して出金画面を表示します。


出金先アドレス欄に、先ほどコピーした国内取引所のアドレスを貼り付け、正しいネットワークを選びます。
複数ネットワークがある通貨では間違えないよう注意してください。
「出金申請」などのボタンを押して、出金手続きを進めます。
この時点では申請が受理されただけで、送金はまだ処理中です。
取引履歴には「審査中」などの表示が出るため、送金が完了して反映されるまでしばらく待ちます。
③国内取引所で自身の情報を提出する
トラベルルール施行により、国内取引所で入金を受け取る際には送金者情報の提出が必要です。
入出金履歴から、該当取引の「情報提出」ボタンを選択してください。
(取引所によってボタン名が異なる場合があります)
今回は自分から自分への送金となるため、送付人欄で「お客様本人」を選びます。
選択後、自動で登録済みの個人情報が入力されます。
④国内取引所で出金したい仮想通貨の金額やアドレスを入力する
送金元取引所名を一覧から選び、送金目的を入力してください。
一覧には対象取引所のみが表示されるため、迷うことはありません。
出金した仮想通貨を日本円に現金化する手順
- 国内取引所にログインする
- 現金化する仮想通貨を日本円に変換
- 国内取引所から日本円を銀行口座へ出金する
①国内取引所にログインする
まず、国内仮想通貨取引所にメールアドレス・パスワードを入力してログインします。


②現金化する仮想通貨を日本円に変換
国内取引所のマイページで、現金化したい仮想通貨を選び、「売却」ボタンを押します。
売却画面で、換金したい仮想通貨の数量または日本円の金額を入力してください。
「約定しました」などのメッセージが出れば、換金処理は完了です。
③国内取引所から日本円を銀行口座へ出金する
換金後、日本円を銀行口座に移すため、資産管理画面の「出金」ボタンを押します。
初めて出金する際は銀行名、支店名、口座番号を登録する必要があります。


名義は本人確認済み情報と一致するため、入力不要の場合が多いです。
登録が完了したら、出金先としてその銀行口座を選択します。
出金したい金額を入力し、確定ボタンを押してください。


「出金受付完了」などの画面が表示され、取引履歴には「承認待ち」や「審査中」と表示されます。
審査が完了すると、指定の銀行口座に入金されます。
仮想通貨を海外取引所から出金できない場合の解決法
海外仮想通貨取引所から仮想通貨を出金できない場合には、いくつかの原因が考えられます。
- 出金手数料が足りない
- 本人確認(KYC)や二段階認証が完了していない
- ネットワーク混み合っている
- 出金先のアドレスが合っていない
- 取引所でエラーが起きている
- カスタマーサポートへの問い合わせる
上記の解決法を試しても解決しない場合は、カスタマーサポートへの問い合わせを検討しましょう。
出金手数料が足りない
出金手数料が足りない場合、仮想通貨は正しくブロックチェーン上に送信されないので出金できません。
特にビットコインやイーサリアムなどでは、ネットワークの混雑状況によって手数料が変動します。



海外仮想通貨取引所から取引する時は事前に最低手数料を確認し、それ以上の金額をウォレットに残しておくようにしましょう。
手数料が不足している場合は、追加でその銘柄を入金してから再度出金申請を行ってくださいね。
本人確認(KYC)や二段階認証が完了していない
ほとんどの海外仮想通貨取引所では、本人確認(KYC)や二段階認証の完了をしないと出金手続きを行えません。
そのため、これらが未完了のままだと、そもそも出金手続きできなかったり、承認がおりなかったりするのです。



なお、本人確認(KYC)には本人確認書類の提出やセルフィー撮影が必要となるケースが多く、審査には数時間から数日かかることもあります。
また、二段階認証が有効化されていないと、セキュリティの観点から出金制限がかけられることもあるため、事前に設定しておくようにしましょう。
ネットワーク混み合っている
ブロックチェーンのネットワークが混雑している場合、出金申請が完了していても着金に時間がかかることがあります。



特に仮想通貨の価格が急変したときや、大量取引が集中した場合は要注意です。
このような場合は、取引所の出金ステータスを確認し、ネットワークの処理状況を公式サイトなどでチェックしましょう。
時間をおいて再度手続きすれば、問題なく出金できるはずですよ。
出金先のアドレスが合っていない
出金先のウォレットアドレスが間違っている場合、仮想通貨は誤った宛先に送金され、原則として取り戻すことができません。
また、アドレスの形式が出金しようとする仮想通貨と一致していない場合、取引所側でエラーが表示されることがあります。



出金時には、アドレスを手入力するのではなく、コピーペーストし、間違いがないか慎重に確認してください。
可能であれば、一度少額でテスト送金するのもおすすめです。
取引所でエラーが起きている
まれに取引所側のシステム障害やメンテナンスによって、出金処理に支障が出る場合があります。
このようなケースでは、出金申請をしても保留状態が続いたり、出金画面自体を開けなかったりします。



公式からアナウンスが出ている場合は、それに従って対応を待ちましょう。
なお、障害が解消されると、自動的に出金処理が再開される海外仮想通貨取引所が大半ですよ。
カスタマーサポートへの問い合わせる
すべての確認を終えても問題が解決しない場合は、カスタマーサポートに問い合わせるのがおすすめです。



問い合わせ時には、出金日時、通貨の種類、送金先アドレス、トランザクションIDなど、詳細な情報を伝えるとスムーズに対応してもらえます。
また、海外仮想通貨取引所は英語対応が基本となるため、英語が苦手な方は自動翻訳ツールを活用するのも一つの手です。
返信には時間がかかる場合があるため、出金できなくなったら早めに相談してみてくださいね。
仮想通貨の出金や送金におすすめの海外取引所
これから海外仮想通貨取引所で口座開設する方は、出金しやすい取引所を選ぶと良いでしょう。
- Bybit
- Bitget
- MEXC
ここでは、仮想通貨の出金や送金におすすめの海外取引所を3つ紹介します。
Bybit


Bybitは、初心者から上級者まで幅広い層に支持されている海外仮想通貨取引所の一つです。
海外仮想通貨取引所を使うのが初めての方でも直感的に使いやすい画面で、出金処理も迅速に対応されます。
特にKYCを完了していれば、1日あたりの出金上限が高くなり自由に出金できるので、登録してすぐにKYC手続きすることをおすすめします。



また、日本語対応も充実しており、サポートへの問い合わせも比較的スムーズです。
セキュリティ面でも高い基準を満たしており、安心して利用できますよ。
Bitget


Bitgetは、デリバティブ取引で知られる海外仮想通貨取引所ですが、仮想通貨の種類も豊富で、マイナーなアルトコインにも対応しています。
また、現物取引や送金・出金も高い評価を受けています。
特に出金手続きは迅速だと評判で、手数料も業界水準と比べて低めの設定です。



加えて、KYCによる出金上限の引き上げも簡単に行えるため、大口トレーダーでも利便性が高いと感じるでしょう。
公式サイトや取引画面も日本語対応しており、国内ユーザーの利用実績も多い取引所ですよ。
MEXC


MEXCは、豊富な取り扱い通貨数と安定した出金スピードが魅力の海外仮想通貨取引所です。
特にマイナーコインの取扱いが多く、ニッチな仮想通貨を保有したい方にもおすすめです。
また、出金に関しては手数料が安く、ネットワークの選択肢も複数あるため、効率良く資金を移動できます。



さらに、セキュリティ対策も厳格で、二段階認証や出金ホワイトリスト機能も備えているので、安全に出金できます。
初回のKYC後には1日あたりの出金限度額が引き上げられ、まとまった金額を出金したい時にも重宝しますよ。
仮想通貨を海外取引所で出金する際の注意点
続いて、仮想通貨を海外取引所で出金する際の注意点について解説します。
- 海外取引所から出金する際は税金がかかる
- 仮想通貨銘柄や取引所によっては出金限度額がある
- 出金トラブルに注意する
特に海外仮想通貨取引所から初めて出金する方は必見です。
海外取引所から出金する際は税金がかかる
仮想通貨を海外仮想通貨取引所から日本国内に送金した場合でも、利益とみなされれば国内で税金が発生します。



例えば、売却や他の通貨への交換時点で利益が出ていれば、それは課税対象となるのです。
税務署によっては取引履歴の提示を求められるため、帳簿や出金履歴をしっかりと保管しておきましょう。
特に年末には取引履歴を一括ダウンロードし、税理士に相談することをおすすめします。
仮想通貨銘柄や取引所によっては出金限度額がある
出金限度額は、仮想通貨の種類や、利用している取引所によって異なります。
また、KYCを完了していない場合、1日の出金上限を低く制限している海外仮想通貨取引所も多いです。



高額の送金を予定している場合は、事前に出金上限の引き上げ申請を行うことをおすすめします。
さらに、週や月単位での制限がある取引所もあるため、確認を怠らないようにしましょう。
出金トラブルに注意する
海外仮想通貨取引所から仮想通貨を出金する際には、さまざまなリスクが伴います。
最も多いのは、アドレスの入力ミスやネットワークの選択ミスによって資金が失われることです。
仮想通貨のトランザクションは基本的に不可逆的で、一度送金が完了すると取り消すことができません。



初心者はまず少額で試し、操作に慣れてから本格的な出金を行うことをおすすめします。
また、セキュリティ対策として、信頼性の高いウォレットを利用することも大切ですよ。
関連するよくある質問
最後に、海外仮想通貨取引所の出金に関連するよくある質問に回答します。
- 海外仮想通貨取引所の出金できないは本当?
- 海外仮想通貨取引所へ直接日本円で入金できる?
- 海外仮想通貨取引所の使い方で初心者が注意すべき点は?
- Bybitからの出金は国内取引所を経由する必要がある?
- 海外取引所はクレジットカードでの入出金は可能?
順番に見ていきましょう。
海外仮想通貨取引所の出金できないは本当?
「出金できない」と言われることもありますが、実際はKYCの未完了や手数料不足、アドレスの入力ミスが原因であることがほとんどです。
出金条件を確認し、必要な設定を済ませていれば基本的に問題なく出金可能です。
海外仮想通貨取引所へ直接日本円で入金できる?
多くの海外仮想通貨取引所では日本円の直接入金に対応していません。
国内取引所で仮想通貨を購入し、それを海外仮想通貨取引所へ送金するのが一般的な流れとなっています。
ただし、一部の取引所では外部サービス経由で入金可能な場合もあります。
関連:海外仮想通貨取引所は日本円で入金できる?おすすめの送金方法や手数料・税金についても解説
海外仮想通貨取引所の使い方で初心者が注意すべき点は?
初心者は送金アドレスの入力ミスやネットワーク選択の誤りに特に注意が必要です。
また、KYCや二段階認証を済ませていないと出金できない場合もあります。
利用する海外仮想通貨取引所の出金方法を事前に確認し、手順に沿って手続きを進めましょう。
Bybitからの出金は国内取引所を経由する必要がある?
Bybitから日本円で資金を受け取りたい場合、国内取引所に仮想通貨を送金し、そこで日本円に換金する必要があります。
Bybit自体から銀行口座への直接出金はできないため、国内取引所を経由してください。
海外取引所はクレジットカードでの入出金は可能?
クレジットカードによる入金が可能な海外仮想通貨取引所もありますが、マネーロンダリング防止の観点から出金には対応していません。
なお、入金時も手数料が他の方法に比べて高かったり、利用できる国際ブランド・カードが取引所ごとに異なったりする点には注意してください。
関連:海外仮想通貨取引所でクレジットカード購入する方法と注意点を徹底解説
まとめ
仮想通貨を海外仮想通貨取引所から出金できない原因はさまざまですが、特に多いのは以下の3つで、簡単に解決できます。
- 手数料不足
- 本人確認の未完了
- アドレスミス
また、安全に出金を行うためには、信頼性の高い取引所を選び、指示に従って手続きしたり、出金申請を出す前に念入りに確認したりすることが大切です。
さらに、出金には税金が発生するケースもあるため、帳簿管理や税務対策も欠かさずに行いましょう。
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